国分寺市 小林内科医院 General Practitioner / Internist 総合内科専門医 小林典雄

発熱・咳・のど・はなみず等の受診

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新型コロナ感染症の法律上の取り扱いが従前の2類のままのため、同症との鑑別が困難ないわゆるカゼ症状に関しての診療において充分な対応ができず申し訳ありません。現状ではまだ来院前の電話連絡を必須とさせていただいております。なにとぞ御理解・御協力をお願いいたします。

発熱または咳・のど・はな 等の呼吸器症状・かぜ症状のあるかたは一般の受診者のかたや他の発熱患者さんと同じ時間にならないように個別に調整をする必要があります。しかしながら現在当院では定期診療の受診・感染症以外の一般初診・ワクチン接種・各市の検診など通常業務がかなり多忙になってきており、おひとりずつに15分~20分程度の時間空間的分離を行う事がかなり困難になっております。また、以前行っていた電話による診療ならびに調剤薬局への処方箋送信は、1件につきかなりの時間を要するため、やはり通常業務が逼迫している状況では並行して行うことが困難です。

現在の流行株感染は昨年までの株と異なり、ほとんどの方が1日~2日程度の発熱やのどの痛み等の軽度の症状で終始しており、これに対する特別な治療はなく一般的な風邪薬等を使うかあるいは経過をみるだけで充分なことが多くなってきました。

このような状況ですので、高齢のかたやいわゆる重症化リスクの高いかた以外の単純な発熱・上気道炎症状の受診希望にはお応えできない事が多くなっています。たいへん申し訳ありませんが御理解いただきますようお願いいたします。

※ なお 予約なしに直接来院されても診療できませんので御了承下さい。 (来院当日に熱がなくても一週間以内に熱・咳やカゼ症状があった場合は同様の対応となります)

「検査で陰性だったので、コロナではない」のだから受診したい、というお問い合わせに関して

このところ「他病院でおこなったPCR検査で陰性だったから」「自分で行った抗原検査キットで陰性だったから」通常のカゼとして診療して欲しいというお問い合わせをしばしば承ります。検査で陰性だった→新型コロナ感染ではない、と考えたいお気持ちは重々承知しておりますが、残念ながら検査の「感度」はPCR検査で70%台、抗原定性検査で60%台、薬局や通販などで出回っている「体外診断用医薬品」の認可が取れていない研究用のキットに至ってはQCすら行われず正確な感度は不明です。

病医院で医師による検体採取が的確に行われ精度の高いPCR検査を行ったとしても偽陰性(みのがし)が20%程度かそれ以上発生するのがこれら検査の限界です。従って、流行下において典型的な症状(現在の株であれば発熱あるいは上気道炎症状)を呈している患者さん(専門的にいうと検査前確率が高い患者さん)についてはたとえ検査が陰性であっても、誠に心苦しいのですが上記のような対応を取らざるを得ません。ご了承ください。

「私はぜんそく(気管支喘息)であって、ウイルス感染ではない」この咳はぜんそくの症状なので受診したい、というお問い合わせに関して

20才代の若いかたを中心にしばしば承るお問い合わせです。気管支喘息には特異的な症状や所見があり多くの方は急に生じるのではなく比較的長い経過をお持ちです。疾患履歴や治療歴を伺えば概ね見当はつくのですが、最近は(呼吸器内科以外の場面で)気道の閉塞や慢性炎症が確認されない亜急性・慢性の単純咳嗽に対して「咳喘息」のラベリングの下に本格的な喘息の治療薬を流用するケースが多く見られ、そういう場合に患者さん側も「私は気管支喘息なんだ」と思い込んでいる方も少なくないようです。また一般の方の中には「喘息とはしつこいセキが出る状態のこと」という誤解をなさっている方もいらっしゃるようです。

もちろん本当の気管支喘息の発作ないしは悪化であれば迅速な対応が必要です。その場合は電話でお問い合わせをいただいた時にいくつかの御質問をしてある程度可能性を絞り込んでから日時を指定して来院していただくようにしています。「本当に喘息なのか」という内容の御質問になりますので時にご気分を害される場合もあるかと思いますが、現状において来院前の鑑別は大切な事ですので御勘弁ください。

また、来院していただく場合はおおむね15分に1人の時間枠(受付と診療後の時間を勘案して実質10分程度)で拝見する事になりますが、現在は感染防御の観点から初診時の呼吸機能検査を行っておりません。身体所見や(必要ならば)胸部X線検査で他疾患を除外しながらの診断になります。10分内外での診療の結果「気管支喘息の可能性は低い」とお話すると、ごくまれに怒ってしまうかたもいらっしゃいますが、長年呼吸器内科診療に携わっている当方の判断を尊重していただければと思います。

なお、事前の問診についてはなるべく正確にお答えいただくことが必要です。特に時間経過が重要なため「いつから」「どのような症状が」といった点を繰り返しお尋ねすることもあります。院内の業務が逼迫している場合など矢継ぎ早の御質問となり、ときに失礼に感じる場合もあるかも知れませんが、こちらも御了承いただきたく思います。

来院前の電話問診では2-3週間前から「ぜんそくの症状」とおっしゃっていた方が、来院時には待合室でひどい咳をなさっていて、よく聞くと2日前から咳がひどくなったということで、このようなケースはやはり新型コロナ感染を強く疑う経過となります。次に来院予約をしている別の方のために換気や消毒をする時間も必要となり、次の方への配慮も生じてきます。20才代の女性のかたでしたが、このような場合でも御自分の思い込みはどうあれ極力正確な経過をお伝えいただかないと医療機関としての責任を果たせないことになります。繰り返しますが、症状・経過は正確にお伝えいただきますようお願いいたします。

 

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