国分寺市 小林内科医院 General Practitioner / Internist 総合内科専門医 小林典雄

消化器(消化管と肝臓・胆嚢・膵臓)

消化器の分野にはいるのは、消化管(口から食道・胃・十二指腸・小腸・大腸・肛門まで)と肝臓・胆嚢・膵臓という臓器です。

口から食物を摂取し、それを運搬・消化・吸収するのが消化管の役目です。肝臓は食物の摂取のほかに蛋白や酵素の合成や有害な物質の解毒など、からだの中の主要な工場としても働きます。胆嚢は肝臓で作られた胆汁という消化酵素をいったん貯蔵し濃縮して必要に応じて十二指腸に分泌します。膵臓は消化酵素の分泌のほか、血糖やエネルギーの代謝に重要なホルモンを産生し血液に分泌します。

胃潰瘍や大腸炎など、消化管は粘膜の損傷を受けやすい臓器です。また粘膜に異常が無くても消化管の動きが停滞したり活発になりすぎたりして生じる痛みや不快な感覚も治療の対象になります。食道がん・胃がん・大腸がんという消化管由来のがんも頻度が少なくありません。当院では10年ほど前まで上部消化管内視鏡も院内で行っていましたが諸事情により現在は休止しています。下部消化管もふくめ内視鏡検査が必要な場合は信頼できる適切な医療機関のなかから患者さんの利便性を考慮して紹介先を選択しています。

なお胃がんに関してはヘリコバクター・ピロリの感染があって、胃粘膜が萎縮していると発癌のリスクが高まることが分かってきました。これらのリスク判定は院内の血液検査で実施可能です。

肝臓で問題になる病気で頻度が高いのは急に起きる急性肝炎、ウイルスやアルコールなどによる慢性肝炎・肝硬変、脂質代謝異常などによる脂肪肝、があります。この中でウイルス性肝炎(B型肝炎・C型肝炎)は最近になってインターフェロン以外にも内服での抗ウイルス治療薬が使えるようになって治療がだいぶ様変わりしました。現時点では抗ウイルス治療は何ヶ所かの専門医療機関を御紹介し、その後の定期的な経過観察(肝機能検査と腹部エコー検査)を当院で行って相互連携を図っています。脂肪肝は人間ドックなどで指摘され、あまり危険を強調されないためそのままになっているかたも多いかも知れません。現在では非アルコール性脂肪性肝障害(NAFLD:non-alcoholic fatty liver disease)という病態としてとらえられ、単純性脂肪肝だけではなく慢性肝炎をおこし将来的に肝硬変や発癌にいたるケースが含まれることが分かってきています。定期的なチェックが肝要です。いずれの病気も正しい診断と病態把握が基本ですが、御自分に肝臓の問題があるということを知る機会が無いかたもまだまだ多いように思います。ぜひ職場や自治体の検診などの機会を活かして早期発見につなげていただきたいと思います。

胆嚢では胆石症・胆嚢ポリープなどが頻度の高い病気です。これらは落ち着いていれば症状を出しませんので気がつかれないケースも多いです。ポリープはがんとの関連が悩ましいですが、定期的に腹部エコーでサイズや形態を観察し、あきらかな増大傾向などがあればさらなる画像診断を含めて専門医療機関に紹介しています。このほかに感染症や胆石の崩落による急性胆嚢炎が日常よくある腹痛との鑑別で重要です。

膵臓の病気では急性・慢性の膵炎と膵がん、膵臓の内分泌異常としての糖尿病があります。糖尿病は別稿に譲りますが、慢性膵炎・膵がんともに診断が難しい病気の代表です。急性膵炎は激しい腹痛と血中の膵酵素の上昇が診断のきっかけになりますが、膵臓の慢性の変化は特異的な症状が無いことや腹部エコーでの描出の難しさなどから診断が遅れがちです。血液のデータもあまり参考になりません。どのようなかたに大がかりな検査をするか(費用も時間も要します)も含めて悩ましいところです。

以下、疾患・病態別の各論です (内容は順次掲載中です。少々お待ち下さい)

脂肪肝(非アルコール性脂肪肝疾患:NAFLD)

アルコール性肝障害

肝硬変

機能性ディスペプシア(FD)

過敏性腸症候群(IBS)

ヘリコバクター・ピロリ(HP)感染症

炎症性腸疾患・潰瘍性大腸炎・クローン病

大腸がん・大腸腺腫

虚血性大腸炎

 

東京都 国分寺市 本町 1-7-3 TEL 042-300-2072 9:30-12:30/15:00-18:00 木日祝・土午後休診

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