ウイルスに感染したのちに体内の免疫系によりそのウイルスに対する抗体が産生されます。麻疹風疹やインフルエンザなど一般的なウイルスでは感染後の早い段階でまずIgM抗体が、その数週間後にIgG抗体が血液検査で検知できます。日常臨床でもおたふく風邪などのように特定のウイルスに感染したかどうかの参考に抗体検査が行われています。

新型コロナウイルスについてもこのIgM,IgG抗体の定性検査が可能な検査キットが開発されています。この新しいウイルスについてはまだまだ不明な点が多く、抗体の陽性・陰性の意味づけも定まってはおりませんが、当院では「症状等から感染が疑われても状況からPCR検査を受けることが困難な患者さん」の診療判断において補完的にこの検査を用いてきました。

このところ報道などにより抗体検査が紹介されることが多くなり、お仕事の関係や御家族の関係での御心配のため、抗体検査を希望される方が増えてきました。情報が錯綜している中で心配な状況も無理のないことだと思います。あくまでの参考としての位置づけであり、大事なことですが「PCR検査のかわりになるものではない」ということは御理解いただいた上で、個別の状況に応じて検査の機会を提供させていただきたいと考えます。御希望の方は当院の診療時間内電話でお問い合わせください。

(検査キットの数には限りがありますので、御相談のうえでさしせまった必要性が乏しければお受けできない場合もありますことを御了承ください)